2019.09.30
ランナー膝(腸脛靭帯炎)
膝周りの痛みが気になっていらっしゃる方で、
以下のような事柄で思い当たることはございますか?
この様なお悩みの方は、当院へお越しください!
- ランニングや階段昇降時、膝の外側が痛む。
- お尻の外側のやや下の、丸く感じる骨の辺りも痛む。
- マラソン大会に出ようと思い、急に走り始めた。
- いつも同じコースを走っている。
- O脚気味である。
- 足の長さが左右で違う気がする。
- 靴底は、外側が減りやすい。
ランナー膝という名前の通り、特にジョギング・マラソンをされている方で、膝の外側上方が痛む…という場合には、腸脛靭帯炎の可能性がございます。
ランナー膝(腸脛靭帯炎)の原因
腸脛靭帯とは、骨盤の一部である腸骨と、膝から足首の間に存在する脛骨をつないでいるベルト状の組織になります。
様々な競技によるオーバーユース、歩き方の癖、靴の状態、股関節・膝・足首を構成する骨の咬み合わせなどの状態も、腸脛靭帯への負担を増減させる要因になってきます。
腸脛靭帯とは、骨盤の一部である腸骨と、膝から足首の間に存在する脛骨をつないでいるベルト状の組織になります。この靭帯の始まる腸骨付近は、大腿筋膜張筋・大殿筋という2つの筋肉がつながっているため、この両筋の緊張度合いの強弱が、腸脛靭帯の張り具合に影響お及ぼします。
特に、大腿筋膜張筋は、股関節の外転(歩行中や走行中に、身体が左右に傾く際に、骨盤と大腿骨の安定性を保つ作用)の動きで強く収縮します。歩行や走行中に身体が横に傾き過ぎる癖がある方は、この大腿筋膜張筋の緊張を高める状態が続く為、そこに連なる腸脛靭帯をも緊張させやすくなります。
そして、腸脛靭帯は、膝の曲げ伸ばしによって、大腿骨の外側下部の突出部(大腿骨外側顆)付近を前後に動くので、張り具合が強まってくると、腸脛靭帯と大腿骨外側顆との擦り合わせが強くなります。大腿筋膜張筋・大殿筋の緊張度合いと共に、様々な競技によるオーバーユース、歩き方の癖、靴の状態、股関節・膝・足首を構成する骨の咬み合わせなどの状態も、腸脛靭帯への負担を増減させる要因になってきます。
当グループならではのランナー膝(腸脛靭帯炎)治療について
下肢全体の骨組みのアライメントなどの状態も、症状の良し悪しにつながりますので、患部のみならず、下肢全体の状態を把握した上で治療を進めて参ります。
当院のランナー膝(腸脛靭帯炎)治療のポイント
- 炎症を鎮める目的での物理療法、理学療法、疼痛緩和につきましては、鍼灸治療を行う場合もございます。
腸脛靭帯炎の場合、膝関節の外側から上方へ2~3cmのあたりで、腸脛靭帯と大腿骨外側顆が頻繁に擦り合わさることで炎症が起こります。
痛みのある部分の炎症を鎮めることはもちろんですが、前述の通り、靭帯につながる大殿筋や大腿筋膜張筋などの過緊張や、膝関節の問題(特にO脚について)、下肢全体の骨組みのアライメントなどの状態も、症状の良し悪しにつながりますので、患部のみならず、下肢全体の状態を把握した上で治療を進めて参ります。
歩き方と走り方、足の向きや靴の状態などについても、状況に応じてアドバイスや指導をさせていただいております。炎症を鎮める目的での物理療法(超音波、マイクロカレントなど)、筋緊張を緩和し、股関節・膝関節の動きを円滑にするための理学療法(マッサージ、ストレッチなど)、疼痛緩和につきましては、鍼灸治療を行う場合もございます。